新株予約権付社債の評価

新株予約権及び新株予約権付社債は、主に資金調達を目的として、発行されます。
当社は、会計・税務・金融工学に精通したプロフェッショナルから構成され、 数多くの新株予約権及び新株予約権付社債の評価を実施しています。
新株予約権付社債(旧転換社債型)は、社債としての側面と、株式としての側面の両方を有しています。
すなわち、社債に付随する新株予約権を行使した場合、社債は株式に転換し、株式としての性質を有することになります。
新株予約権付社債を考えるうえでは、社債と株式の両方について理解する必要がありますが、 当社は豊富な評価実績を有しており、実務的な取扱いを含めて、サービスを提供しています。
発行する債権(発行体から見ると負債)としての性質は同じなので、債権としての性質を有していますが、 株式に転換できるオプションを有していますので、社債+オプションとして構成されています。
投資家・発行会社に対するサービス
新株予約権付社債に投資する投資家の取得時評価額の算定、発行要項による価格の分析、 期末の時価評価対応を行っています。
現在は、金融商品の時価開示が施行されたことから、ほぼ全ての金融商品の評価が必要となっており、 従来は簿価で計上することが可能であった新株予約権付社債についても、時価評価が必要となっています。
資金調達の一環で発行される新株予約権付社債は、オプション価値を低くするため、様々な条件を設定しているものが多く、 案件に応じてカスタマイズして評価する必要があるものも数多く発行されています。
例えば、下記のような条件が付与されている場合、通常のCBとは異なる評価が必要となります。
- 行使価格が変動する場合(MSCBなどのケース)
株価によって行使価格が常に変動しますので、将来株価推移ごとに行使価格を算定し、 オプション価値を算定する必要があります。
例えば、行使価格が株価の90%に設定されているケースでは、 常に10%インザマネーの状態にありますので、利益が常に確保できます。
ただし、株価がいくら上昇しても、株価の10%しか利益が確保できないため、 評価額はそれほど大きくなりません。
行使価格に上限・下限が設定されているケースがありますが、 上限が設定されている場合は株価が上限を超えた場合は上昇額がそのままオプション価値として反映されますので、 評価額にはプラスの影響があります。
下限が設定されている場合は、 常に時価の10%の利益を得られるという前提が崩れますので、評価額にはマイナスの影響を与えます。
- 発行体のコール条項がある場合
ある一定の価格で発行体が社債を償還できる条項(コール条項)が付されている場合、 一定水準以上の株価の上昇が発生した場合、発行体はより有利な条件(e.g. 行使価格を高くする)で 社債を発行できることになります。
この場合は、株価上昇によるオプション価値の増加部分を一定水準の株価までしか享受できず、 評価額にはマイナスの影響を与えます。
- 投資家のプット条項がある場合
投資家がある一定の価格で発行体に社債の買取を請求できるケースです。
通常、新株予約権付社債はクーポンが普通社債に比べて低く設定されていますので、 オプション価値を見込めない場合(e.g. 株価<行使価格のケース)は、社債を長期保有するほど社債価格は低くなります。
よって、投資家にプット条項がある場合は、株安の際に額面での償還することができますので、 評価額にプラスの影響を与えます。
弊社では、新株予約権付社債の評価目的に応じて、各種モデルでの算定に対応可能です。
発行会社に対するサービス
発行を予定している新株予約権付社債の 発行要項の作成、条件による時価評価額の分析、期末の時価評価対応を行っています。
新株予約権付社債を発行する際には、取締役会決議(場合によって、株主総会決議)によって発行する必要がありますが、 発行価格の妥当性に関する報告書を作成致します。
また、財務局・証券取引所への開示書類の提出についても、サポートしています。
※弊社は、法律事務所ではありませんので、最終的なリーガルチェックは、お客様の顧問弁護士にお願いしております。
弊社で利用する評価モデル
- 格子モデル
二項モデル・三項モデルなどでオプション価値を評価するものです。
こちらは、全行使期間を細分化して、オプションの価値を計算しますので、 複雑な条件のオプションも計算が可能となります。
- シミュレーション・モデル
モンテカルロ・シミュレーションによってオプション価格を算定します。
複雑な条件が含まれているストック・オプションにおいても、 シミュレーション・モデルの設定次第で評価することが可能です。
ご利用料金
ご利用料金、作業期間は、レポート形式及び難易度によって異なりますが、
下記は、上場会社が発行する新株予約権付社債に関する参考価格です。
実際の業務を行ううえでは、個別の見積もりが必要となりますが、
ムービングストライク、コール、プットなどが付与されている場合は、下表の「複雑なケース」に該当します。
| レポート | 報告書 | |||
|---|---|---|---|---|
| 金額 | 期間 | 金額 | 期間 | |
| 簡易なケース | 149,000円〜 | 〜1週間 | 350,000円〜 | 1〜2週間 |
| 複雑なケース | 別途見積り | 1〜2週間 | 別途見積り | 2〜4週間 |
ご留意事項:
上記は、上場会社が発行する新株予約権付社債に関する参考価格です。
非上場会社の場合は、別途見積りが必要となります。
なお、一括して評価を実施する場合には、ボリュームディスカウントが適用されます。
弊社の新株予約権評価の特徴
当社は、リーズナブルな価格で、大量の評価を行うことに特化して業務を行っています。
- リーズナブルな価格設定
システム化して評価を実施することから、簡易な評価をリーズナブルな価格で提供
- 短時間での報告書ドラフトの提出
簡易版評価の場合は、通常1週間程度で、基準日以前を用いた参考評価(報告書ドラフト)を提出
- 発行時における対応
評価書フォーマット及び評価方法の確定後、時価評価基準日(割当決議日、割当日)の株式市場が閉まった後、 最短で1〜2時間程度で評価書をご提出いたします。
- 大量案件の評価
バルク評価のシステムを有しているため、大量の新株予約権を一括して評価
- 税務面での対応
グループ会社に税理士法人 (税理士法人赤坂綜合会計事務所)があるため、 エクイティ・オファリングに関連する税務面でのアドバイスが可能
お申込・お問い合わせ
具体的な評価の内容、金額に関しては、 こちら からお問い合わせ下さい。
取扱案件
下記は、弊社が評価したことが公表されている場合を含め、具体的な名称等を非開示としております。
東証2部上場企業の発行するコーラブル新株予約権付社債(MSCB)の発行要項の作成、オプション評価額の算定(投資家サイド:発行会社)
東証1部上場企業の外国籍ファンドに対するMSCB発行時における差止請求のアドバイザリー業務(原告サイド:外国籍ファンド)
ジャスダック上場企業の発行する普通株式転換型優先株式・新株予約権の発行時における、割当契約書・発行要項の作成、時価評価(投資家サイド:東証1部上場ノンバンク)
ジャスダック・ヘラクレス上場企業の発行するM&Aに関するメザニン・ファイナンス(普通株式転換型優先株式・新株予約権)の発行時における、有利発行判定のための時価評価(発行体サイド)
マザーズの発行するコーラブル新株予約権付社債(MSCB)の発行要項の作成、オプション評価額の算定(投資家サイド:発行会社)
外国証券会社の関連会社が発行するユーロ円CBの評価(発行体サイド:約20銘柄)
国内証券会社の関連会社が発行するユーロ円CBのバルク評価(発行体サイド:約20銘柄)
国内事業会社のポートフォリオ見直し時における保有新株予約権付社債のバルク評価(約10銘柄)
非上場ベンチャー企業が発行する新株予約権付社債の発行要項の作成、払込価格の算定(発行体サイド)
東証1部上場企業が国内投資ファンドに対して発行する新株予約権付社債の条件見直し交渉時のアドバイザリー業務(発行体サイド)
マザーズ上場企業が発行する新株予約権付社債の発行要項の作成、払込価格の算定(発行体サイド)
国内金融機関が保有する新株予約権付社債の期末時価評価(約40銘柄)
国内金融機関が保有する新株予約権付社債の期末時価評価(約10銘柄)
非上場ベンチャー企業が発行する新株予約権付社債の発行要項の作成、払込価格の算定(発行体サイド)
英国上場企業が発行する新株予約権付社債の発行要項の作成、払込価格の算定(発行体サイド)
マザーズ上場企業が発行する新株予約権付社債の期末時価開示対応
外資系金融機関が発行体となるユーロ円CBの期末時価開示対応
ヘラクレス上場企業が発行する新株予約権付社債の払込価格の算定(発行体サイド)
マザーズ上場企業が発行する新株予約権付社債の払込価格の算定(発行体サイド)
具体的な評価の内容、金額に関しては、 こちら からお問い合わせ下さい。
オプション評価の手順・モデルについては、下記のページをご覧下さい。
ブラック=ショールズ・モデルについては、弊社Web上で、 ブラック=ショールズ・モデル計算フォームを 掲載しておりますので、実際の評価を依頼される前の概算値を計算にご利用下さい。
関連項目
1.1 ストック・オプションの概要
1.2 オプション取引とは
2.1 ストック・オプションの評価の流れ
2.2 ブラック=ショールズ・モデルでの計算の概要
2.3 二項モデルでの計算の概要
2.4 モンテカルロ・シミュレーションでの計算の概要
2.5 パラメータの設定
2.6 ボラティリティ
2.7.1 オプション計算フォーム:ブラック=ショールズ・モデル
5.1 新株予約権付社債評価の概要
5.2 契約条項による評価額の差
5.3 発行体のコール条項について





















