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書籍紹介:金融マンのための実践デリバティブ講座

金融マンのための実践デリバティブ講座

ここでは、弊社代表の山下が執筆した書籍についてご紹介します。
「金融マンのための実践デリバティブ講座」は、「金融マンのための実践ファイナンス講座」の姉妹書として 出版された書籍で、ファイナンス分野のうち、デリバティブを総合的に解説するために執筆した書籍で、 多くの金融機関で利用されています。発売以来、多くの支持を頂き、増刷を重ねています。
内容は、基本的な知識からそれをいかに実務で活用するかまでを広範囲に解説しているため、 様々な分野で活躍する人が体系的に知識を整理するための役に立つ内容となっています。



内容

デリバティブを解説する書籍は数多く出版されていますが、難解な専門書か最低限の知識に絞った入門書か、 といった両極端なものがほとんどです。本書は、「知っている」から「説明・提案できる」へ、 知識の実務への橋渡しとなる「中級レベル」の書籍を目指しました。
一般的に取引されるデリバティブについて事例を交えながら解説しており、 金融マンだけでなく企業の財務部や経理部の方にも役立つ知識が満載です。

(「BOOK」データベースより)
どのような提案が効果的か?こんなデリバティブは危険!…など、顧客に「損した!」と言われないために知っておきたい常識とは。 デリバティブの仕組みを理解することで、顧客の心をつかむ提案方法を身につける。



書籍情報

金融マンのための実践デリバティブ講座

書籍名:金融マンのための実践デリバティブ講座
著者:山下章太
出版社:中央経済社
税込価格:2,940円
単行本: 243ページ
ISBN-10: 4502675601
ISBN-13: 978-4502675607
発売日: 2010年04月
商品の寸法: 21 x 15 x 2.2 cm



書籍購入

書籍をお求めの方は、下記のリンクよりお買い求め下さい。

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中央経済社:ビジネス専門書Online
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目次

序章 近年のデリバティブに関する新聞報道から見る近年の事例の特徴

本章
第1章 デリバティブに関する基礎知識
1. 金融派生商品(デリバティブ)とは
2. スワップ取引とは
3. 先物/先渡取引とは
4. オプション取引とは

第2章 デリバティブを学ぶ前に知っておく必要がある基本的な考え方

1. リスク・リターンをどのように考えるか

2. リスクフリーレート(ベースレート)とは
(1)国債
(2)LIBOR・TIBOR
(3)通貨による水準の違い

3. スプレッドとは

4. リターンの計算方法
(1)単利の計算方法
(2)複利の計算方法(時間的価値を理解する)
(3)IRR(内部利益率法)の計算方法

5. イールドカーブ
(1)イールドカーブが必要な理由
(2)イールドカーブの作成方法
@国債によるイールドカーブの作成
ALIBORとスワップレートによるイールドカーブの作成
(3)ディスカウント・ファクターとは
(4)ブートストラップ法
(5)補間方法(線形補間、非線形補間)
@線形補間の方法
Aスプライン補間の方法

6. ボラティリティ
(1)ボラティリティとは
(2)ボラティリティと標準偏差
(3)ボラティリティの計算方法(ヒストリカル・ボラティリティ、インプライド・ボラティリティ)
(4)ボラティリティの形状(期間構造、ボラティリティ・スマイル)

7. デリバティブの会計処理
(1)デリバティブに関する会計基準の概要
(2)ヘッジ会計
@ 何がヘッジなのか?
A ヘッジ会計の具体手的な会計処理方法
・キャッシュ・フローヘッジと公正価値(フェアバリュー)ヘッジ
・繰延ヘッジと時価ヘッジ

第3章 為替予約取引

1. 為替予約取引はどんな時に必要?
2. 為替予約が意味するもの
3. 為替予約レートの作成方法
4. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う
(1)通常の為替予約取引
(2)その他の為替予約取引(包括的為替予約取引など)
5. 為替予約の振当処理(ヘッジ会計)

第4章 金利スワップ

1. 契約の基本的な事項
2. スワップ評価の3つの考え方
(1)変動利付債による考え方
(2)変動金利を作成する方法
(3)その他の評価方法
3. 契約条項によるリスクの違い:契約書からどのようなリスクが発生するかを検討する
(1)通常の金利スワップ契約
(2)トリガー、レバレッジが含まれる金利スワップ契約
(3)決済額と時価評価額の違い
4. 事例演習:契約書サンプルから評価を行う
(1)通常の金利スワップ取引
(2)その他の金利スワップ取引
5. 金利スワップの特例処理(ヘッジ会計)

第5章 通貨スワップ

1. 通貨スワップの種類(ベーシス・スワップ、通貨交換取引)
2. 為替予約との関係
3. スワップ評価の2つの考え方
(1)金利スワップと同様の評価方法
(2)その他の評価方法
4.  事例演習:契約内容からどのようなリスクが発生するかを検討する
(1)通常の通貨スワップ契約
(2)通貨交換取引
(3)トリガー、レバレッジが含まれる通貨スワップ契約

第6章 株式オプションの評価

1. オプション評価モデルの概要
(1)ブラック・ショールズ・モデル
(2)格子モデル
(3)シミュレーション・モデル
2. 発行要項、契約条項による違い
(1)行使価格
(2)行使期間
(3)ノックアウト条項
3. モデルによって評価額が違う?
(1)ブラック・ショールズ・モデルの前提
(2)ブラック・ショールズ・モデルが評価できないタイプは?
4. パラメータによる評価額への影響
(1)原資産価格(株価)がオプション価値に及ぼす影響
(2)行使価格がオプション価値に及ぼす影響
(3)満期がオプション価値に及ぼす影響
(4)割引率がオプション価値に及ぼす影響
(5)ボラティリティがオプション価値に及ぼす影響
(6)配当率がオプション価値に及ぼす影響
(7)グリークス(Greeks)
5. 会計処理方法について
(1) 投資家サイドの会計処理
@保有目的区分に応じた会計処理の概要
A有価証券の減損処理
(2) 発行体サイドの会計処理
@株式発行の場合
A新株予約権発行の場合
6. ストック・オプションとは?新株予約権とは?
(1)ストック・オプション会計基準の概要
(2)新株予約権とストックオプションの会計処理の比較
(3)税制適格ストック・オプションの概要
7. 事例演習
(1)株式オプション(新株予約権)とストック・オプションの違い
@新株予約権の評価(ブラック=ショールズ・モデル、二項モデル)
Aストック・オプションの評価(ブラック=ショールズ・モデル、二項モデル)
(2)プレーンな株式オプション
(3)ストック・オプション
(4)その他の株式オプション

第7章 国際財務報告基準(IFRS)のデリバティブ取引への影響
@IFRSとは
AIFRSの適用時期・対象企業
BIFRS採用までの経緯
CIFRSと日本基準の考え方の違い
D日本の会計基準の変更
1. 金融商品の分類
2. 株式報酬に関する取扱い
3. 組込デリバティブ
4. 複合金融商品の取扱い
5. ヘッジ会計に関する取扱い


内容の一部紹介(序章)

はじめに

デリバティブに関しては、多くの書籍が刊行されていますが、総論や概要に終始するもの、又は、 難解な数学書となっているものが目立ち、実務に利用可能な知識習得は必ずしも容易ではありません。

すなわち、超入門書か超専門書しか存在しておらず、中級レベルがほとんど存在していないのです。

私自身もかなりの数の書籍を探しましたが、ほとんど中級レベルが存在していないというのが現状です。

デリバティブというと、「自分には関係ない」、「専門家だけが扱う商品」と思っているかも知れませんが、 住宅ローンを借りていたり、銀行借入を行っている会社であれば、多かれ少なかれ関わっています。
金利は、その時点によって常に変動していますが、35年長期固定金利などで住宅ローンを借入している場合は、 実際には、変動金利と固定金利の金利スワップを行っていることと同じです。
このことからも、デリバティブに関係のある企業や個人が多いことが分かります。

本書は、2009年8月に発売された「金融マンのための実践ファイナンス講座」の続編です。 ファイナンスに関する基本的な事項は、こちらの書籍と重複する部分がありますので、 本書ではデリバティブに関係する以外の部分はなるべく割愛して記載しています。
また、前回の書籍と同様に、難解な部分を極力排除した上で、一般的に取引されているデリバティブ取引を理解するためのツールとして、 実際の契約事例を交えながら解説していていますので、金融機関に勤務する方だけでなく、 企業の財務部や経理部で勤務する方などを対象に、広く一般的なデリバティブ知識を身につけるためのツールとして利用できると思います。



序章 デリバティブに関する新聞報道から見る近年の事例の特徴

2008年10月15日のリーマンブラザーズ証券のチャプター11(米国連邦破産法)申請後(いわゆる、リーマンショック)、 世界経済に大幅な変化が見られるようになりました。

世界的な株価の暴落、金融緩和による金利の下落、円高の極端な進行など、 デリバティブに大きく影響を与えるような事象が数多く発生しています。

株価の暴落により、全世界の株式時価総額が大幅に減少したことにともない、IPO(証券取引所への上場)が極端に減少しています。
同様に、円高の極端な進行によって、外国へ輸出を行うグローバル企業の売上高が大幅に減少することなり、 日本を代表するトヨタ自動車などが赤字へ転落しているといった動きが見られています。

リーマンショックの前にも、証券化商品にデフォルト(債務不履行)が大量に発生し、 このような経済環境の変化が米国大手証券会社であるリーマンブラザーズ証券の破綻をもたらしたともいえます。
リーマンブラザーズ証券の破綻により、全世界的な金融環境の変化は更に悪化し、デリバティブ取引にも大きな影響を与えています。

リーマンショック後に日本で数多く公表されたデリバティブ関係の巨額損失は、 サイゼリヤ、駒澤大学、慶應義塾大学のような為替デリバティブに関する新聞報道が数多くみられます。
金額も100億円を超える巨額なもので、普通に企業が保有する株式評価損などとは比べものにならない金額です。
なぜこのような損失が発生することを予想できなかったのでしょうか?

・ 駒沢大がデリバティブ(金融派生商品)取引で約154億円もの損失
・ サイゼリヤがデリバティブ損失で初の最終赤字
・ デリバティブ損失のメリーチョコ、全株式をロッテHD取得へ
・ 南山学園、デリバティブ損失68億円
・ 資産運用で148億円含み損=9月末、大学に金融危機の影響−立正大
・ 仕組み債、デリバティブ投資で多額の含み損! 大阪産業大学の杜撰な資産運用
・ 愛知大学 28億円損失 通貨スワップなどデリバティブ資産運用で
・ 立正大もデリバティブ取引で148億円損失
・ 慶応は、運用資産1,000億円で、2008年3月末時点で226億円の失敗

例えば、サイゼリヤの場合には下記のような内容で平成20年11月21日にリリースが出ています。

1.デリバティブ評価損発生見込みの理由当社単独において、平成20年11月末の為替レートが、 未曾有の金融危機に起因する為替相場の変動により、平成20年8月末に比べ、大幅な円高となる予想から、 営業外費用として、デリバティブ契約から多額のデリバティブ評価損が発生する見込みであることが判明いたしました。
2.上記デリバティブ契約にかかるデリバティブ評価損発生見込みの内容デリバティブ評価損見込み額 約140 億円 (詳細は別紙参照) なお、上記金額は、直近の為替レートによる概算であり、平成21 年8 月期の第1四半期末(平成20 年11 月末)時点の デリバティブ評価損とは異なります。確定次第ただちに、開示いたします。
3.今後の業績に与える影響平成21 年8 月期第2 四半期累計期間及び、通期の業績予想につきましては、 現時点において適切な数値の予想が困難であるため、確定次第ただちに、開示いたします。 以上

(出所:株式会社サイゼリヤ 平成20年11月21日「デリバティブ評価損発生見込みに関するお知らせ」http://www.saizeriya.co.jp/ir_info/jp/pdf_jp/release/release20_11_21.pdf)

確かに、近年取引されているデリバティブ取引には、従来であればほとんど取引されていなかったような 、複雑な取引も数多く見られ、デリバティブ取引に関して全く知識の無い会社が数多く取引しているのが現状です。

有価証券報告書には時価の開示がなされていますが、どのようなリスクが含まれているかについては開示されておらず、 外部の人間からは判断できませんので、株主も投資している会社のリスクをほとんど把握することができません。

このようなデリバティブの性質を考えると、会社内部の人間でもデリバティブに関するリスクを把握することはとても重要です。

本書では、デリバティブの基本を重点的に、実際に利用することが想定されるデリバティブ取引について、事例を用いて解説していきます。



【第1章以降は、お買い求め下さい】



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